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子供と死生観

子供は案外、死について理解しているものです。

言葉にまとめるのが上手ではありませんので、それを口頭や文章で表現するのはなかなかできないでしょうが、もっと深い、いわば「魂」の部分で、わかっている・感じているとうかがわせることは珍しくありません。

前世の記憶などという話を持ち出すつもりはありませんが、やはり人間というものは幼いうちから死について相当程度わかっていると考えざるをえません。親など周囲の大人が適切な「教材」を与えてあげれば、その感性みたいなものはすくすく育ち、大人になる頃にはしっかりした自分なりの死生観を確立しているのではないでしょうか。

では適切な教材とは何なのか、ということになります。まずは大人自身がそれなりの死生観を持ち、それに従って生きていることでしょうね。とはいえ、それが難しいのが現代。

まずは、

  • 祖父母や曾祖父母の看取り、葬送にきちんと立ち会わせる
  • 死やいのちについて語った絵本を一緒に読んであげる

といったところから始めるのがいいかもしれません。

子を持たない私が言うのは不遜ですが、子や孫に語ろうとすることで自分の死生観が磨かれ、研ぎ澄まされていく面もきっとあるはずです。そもそも、親になるという体験自体、我々独身者より死生観を深めるきっかけとなるはずでしょうし。


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